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コラム No.26

– DTF(Direct to film)プリントの活用 –

1.DTFはクリエイティブな可能性を引き出す上で非常に有効なプリント手法の一つです。

インクジェットプリントの普及とDTFの革新的な技術向上により プリントデザインやグラフィックは、ほとんどデータの見た目どおりにプリントされクリエイター目線からも完成イメージが、より想像しやすくなりました。

オリジナルプリントアイテムの制作において、 「柔軟なアイデア」「美しい仕上がり」「コストの節約」など
諸々の条件に対する解決策として、 DTFの進化が大いに貢献しています。

・綺麗なフルカラープリント

greentopイメージ

プリントの精度や色再現性、表現力が向上することで、仕上がりの美しい、クオリティの高いプリント製品を常時生み出せる環境にあります。

・ボディカラーに影響を受けにくい

プリントイメージ

ウェアプリントの被印刷媒体のカラーは「白地」のみではありません。
プリントの仕上がりが、カラーボディ(例えば、ブラックTシャツなど)の影響を受ける場合があります。
DTFプリントは、隠蔽力のあるホワイトトナーとカラートナーの2層を組み合わせて、フィルムを作成し、それを熱転写で圧着(プリント)します。
この特徴により、DTFはボディカラーや生地カラーの影響を受けにくく、高品質で鮮やかなプリントが可能となります。

・カラートートへのフルカラープリントはDTFをお勧めします。

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00778TCC

絵画や写真、グラフィックの再現性が最優先される商品(ミュージアムグッズ、アーティストグッズなど) においては、DTFは最良の選択肢となります。

濃色インクジェットはマシンの構造上カラートートへのプリントは苦手ですので、 ホワイトトナーが必要なフルカラープリントはDTFをお勧めします。

・ボディのカラーに影響を受けにくいので、統一感のある仕上がりを実現します。

プリントイメージ

ギルダン2000ブラックとパープルにDTFプリント

異なるボディカラーのバリエーションでも、ほとんど同様にプリントされ、統一感のある仕上がりを実現します。

・色数の制限を受けません。単色プリントでも、多色(フルカラー)プリントでも価格設定は同じです。

プリントイメージ

プリントスター00778TCCナチュラルにDTFプリント

プリントイメージ

ユナイテッドアスレ500101ブラックにDTFプリント

DTF(インクジェットプリント)はシルクプリントにおける「スクリーン版」が必要ありませんので「版代金」は派生せず、 イメージされるグラフィックが「色数」で制約を受けることはまずありません。

2.プリント解像度が高いので、詳細なグラフィックの再現が可能。

DTFの出力解像度はダイレクトインクジェットに比べてかなり高く、 粒子感は少なく、よりフラットな見え方となりますので「ベタ面」の多い印刷には特に向いています。

・プリントデータ(psdファイル)と実際のプリント比較

プリントイメージ

左側がプリントデーター、右側が実際のDTFプリント(グリマー00300ACT ドライT

最終出力時にある程度のカラーキャリブレーション作業は必要ですが、ほぼデーターどおりにプリントされます。

・確実に情報を伝えたいようなプリントに最適です。

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:ユナイテッドアスレ744801

QRコード表記

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00148HVT

文字や記号あるいは、QRコードやバーコード等は明瞭にプリントされますので、確実に情報を伝えたいようなプリントに最適です。

・細かい文字列などの詳細な表現。

プリントイメージ

細い線や小さい文字などのプリントの具体的な限界サイズの目安は、 最低でも幅0.8mmはキープしていただきたいですが、 あくまでも目安ですので、グラフィック、ボディ素材など諸々の条件によっても変わってきます。

・グラフィックに「フチ」が付きません。インクと糊だけの転写プリントです

プリントイメージ

500101ライトオリーブにDTFプリント

DTFは従来のカッティング転写とは異なり、特定の「フチ」をグラフィックに付ける必要が有りません。「総ベタ」では無く、任意の箇所は「ヌキにして生地色を見せる」ような手法も可能です。

・ボディカラーを活かしたデザイン

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00783TLN

カラー展開の豊富なアイテムに対しては、ボディ色のバリエーションもデザインの配色と見做せ、ひとつのデザインでも商品展開のバリエーションが拡がります。

・水性ラバーに似た自然な仕上がりです。

プリントイメージ

プリント表面ほぼ艶消しで質感はマットです。従来の転写プリントと比較するとシルクプリントの水性ラバーに似た自然な仕上がりです。

3.ほとんどのプリンタブルウェアに対応しています。(プリンタブルエリアの選択肢も増えます)

DTFのプリント適正はアイテムの素材(綿・ポリエステル・ナイロンなど)にほとんど左右されません。

・綿TシャツとナイロンジャケットへのDTFでの比較

プリントイメージ

○左側が綿Tシャツ、右側がナイロンジャケット (ユナイテッドアスレ744801

同じグラフィックを異なる素材(綿とポリエステルなど)にプリントしてもほとんど同じような仕上がりになります。

・ドライTシャツにフルカラープリント

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:ユナイテッドアスレ590601

低温での熱圧着になりますのでポリエステル素材でのマイグレーションも抑えられます。
ドライ素材への濃色インクジェットでのプリントはDTFでのプリントをお勧めいたします。
隠蔽性が高いため、ボーダー、タイダイ、カモフラなどのアイテムにプリントしても、 ボディカラーや生地模様からの影響を最小限に抑えることができます 。

・キャップへのDTFプリント

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00700EVM

キャップの前立て部分など、従来のフルカラー転写では「フチ」が付いてしまっていましたが、DTFはフチが必要ありませんのですっきりとしたプリントの印象になります

・エプロンの胸部分への多色プリント

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:トラスTCA014

従来では多色プリントが難しかった商品、アイテムにもプリントしやすくなります。グラデーションの諧調の表現性も問題有りません。プリントの適正の向上やプリントの加工作業性も飛躍的に改善され、プリントアイテム選択の幅が大きく拡がります。

・鹿の子ポロ

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:グリマー00302ADP

鹿の子ポロ生地やハニカムメッシュTシャツの「凸凹構造」にプリントはそれほど影響を受けません。 少生地の目が粗くてもプリントに程よく凹凸が出て生地に馴染んだ感じが出ます。

4.DTFプリントの応用 (次へのステップ、課題へのアプローチ)

DTFは、より効率的にクリエイティブかつ、魅力的なプリントアイテムの展開を可能にし、新たな製品やプリント商品を生み出す非常に効果的な手法となります。
今までの「転写プリント」のイメージを刷新し、これからのプリント業界においてのメインストリームとなりつつあります。
そして従来のプリント方法と組み合わせたり、プリントデータを加工して面白いプリントをしてみたりと、今後プリント加工のバリエーションがますます広がっていくと考えます。

・ラメ風Photoshopデータ

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00085CVT

ほぼデータどおりにプリントされますので、グラフィックデータで疑似的にラメを表現して 「ラメプリント」のようなDTFでのプリント

・ダメージパターンを読み込んでユーズドっぽいプリント

プリントイメージ

ダメージパターンでデータを加工したり、箔の輝きをデザインに取り込みデータを作成し「箔プリント」っぽく見せたり、イメージの膨らませ方次第で「面白いプリント」が出来上がります。

・パーカーのジップをまたいでのDTFプリント

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:プリントスター00189NNZ

少々ダイナミックなプリントにはなりますがパーカーのジップをまたいでのプリントも可能です。

DTFは革新的な手法であることは間違いありませんが、やはりその限界も存在し、クリエイター側の要望に完全に応えられない場合もあります。
しかしながら、視点を変えたり、技術的な工夫を加えることで、魅力的なプリントを生み出せる可能性もあります。”

・「見せ方のアイデア」も重要

プリントイメージ

サンプルに使用しているアイテム:ギルダン2000

転写プリントですので、若干の貼り付け感は否めませんが、逆にアナログレコードを貼り付けたイメージのプリントなど「見せ方のアイデア」も重要かと思います

・いわゆるブラックマジックの手法は苦手?

プリントイメージ

濃色インクジェットを使ったブラックマジックでのプリント(黒部分はボディの地色です)

粗めのドットでのDTFプリント

プリントイメージ

細かい網点の表現に限界がありますので、 デザインが徐々に生地色と馴染んでいく(フェードしていく)ようなデザインは、DTFではうまく表現ができません。 網点での諧調データでは無く、かなり粗いドットにデータを加工してDTFプリント。

5.あとがき

プリズマは、お客様のニーズに応えるため、様々な手法を駆使し、最適なソリューションを提供することを使命としています。

デザインデータをプリント用に加工したり、他のプリント手法との融合など幅広いアプローチを検討し、技術やプロセスの向上、改善に尽力しています。

DTFプリントにおいては、デザイナーやクリエイターとの緊密な連携を通じて、その独自の特性と利用可能性を探求していき、新しい表現や付加価値をもたらす魅力的なプリントが生み出されることを我々も楽しみにしています。

6.DTF紹介ムービー(ブログ記事内容とリンクしたムービーになります)

ご依頼、ご質問等ございましたら弊社営業info@prismacreative.co.jpへお問い合わせ下さい。