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コラム No.6

Tシャツの生地の種類と代表的な編み方について

Tシャツ選びをするとき、生地の種類や編み方に強いこだわりを持つことはとても重要です。
一口にTシャツといっても、生地の種類や編み方の違いによって、たくさんの種類があるのをご存知でしたか?そのため、着用シーンや用途ごとに合わせて適切なTシャツを選ぶことで、質感や着心地が良く、高い機能性を持った1枚を手に入れられます。
このコラムでは、シンプルなTシャツをより快適に着こなしたい方向けに、「生地の種類」や「生地の編み方」についてまとめました。オリジナルプリントTシャツの製作をお考えの際は、ぜひ最後までご覧ください。

1.Tシャツの代表的な3種類の生地

Tシャツにどのような生地が使われているかは、さまざまな要素のなかで最も大切なポイントです。

もちろん、デザインやサイズ、カラーバリエーション、プリント方法など、他にも大切なことはあります。しかし、「Tシャツをより快適に着こなしたい!」と思われている方にとって、最も重要なポイントが「どの生地を選ぶのか」ということ。

生地によって特徴が違い、利用するシーンや用途によって最適な生地が変わってくるからです。

オリジナルプリントTシャツで代表される生地の種類は、以下の3種類です。
・綿(コットン)
・ポリエステル
・混紡素材(混合素材)

生地の種類ごとで素材の特徴や肌触りなどが異なるため、それぞれ詳しく解説していきます。Tシャツを作る目的や着用する環境などに適した生地を選択するためにも、理解を深めましょう。

衣類で使用されるさまざまな生地のなかで、オリジナルプリントTシャツで最もよく使われているのが「綿」です。

綿の特徴は、なんといっても天然素材ならではの「なめらかな肌触り」と「着心地の良さ」。また、天然の植物繊維で作られた綿は、吸湿性や耐熱性に優れていることから、Tシャツに限らず、下着やシャツなどその他の衣類でも幅広く使われています。

なかでも吸湿性の高さは、プリントTシャツに綿を利用する大きなメリットとなります。理由としては、綿100%の生地は吸水性が非常に高く、汗などの水分はもちろんのこと、プリントTシャツ用の染色料にも染まりやすいため。また、綿は発色にも優れていることから、染めたあとの色合いが鮮やかでイメージ通りのカラーに仕上がりやすいことも大きな魅力です。

吸水性の高さゆえに、汗や水分を吸いすぎて速乾性に乏しいというデメリットがあるものの、オリジナルプリントTシャツを作成する際に綿が人気となっています。

化学繊維のひとつであるポリエステルは、石油を原料として作られています。スポーツウェアによく用いられているのが、ポリエステルです。

ポリエステルは、耐久性や速乾性に優れています。綿よりも早く乾くため、汗をかいたときもベタつきにくく、さらっとした心地よさが続きます。また、素材の特性上、使い込んでも型崩れが起きにくくシワもできにくい点も、ポリエステルの大きな魅力です。さらに、化学繊維のため熱に強く紫外線透過率も低いという特徴もあります。

一方で、サラサラしていて表面がごわつきやすく、質感や肌触りは綿に劣る点も。

吸水性の高さを活用して、スポーツウェアや接客業のユニフォームなど、汗のかきやすいシーンによく利用されています。

「混紡素材」という名のとおり、複数の素材を混ぜて紡いだものを混紡素材といいます。混紡素材で作られた生地は、風合いが非常にソフトでやわらかく、ヴィンテージのような風合いが特徴です。

混紡された素材ごとの質感や特徴が異なるため、利用するシーンや用途に合った生地を選ぶのがポイント。たとえば、吸汗速乾を重視するならポリエステルが多めの生地、肌触りを重視するなら綿やレーヨンが多めの生地を選ぶなどです。どの点を重視するのか、用途やシーンをよく考えながら、生地を選んでみてください。

オリジナルプリントTシャツ作りでよく利用される混紡素材は、トライブレンドTシャツです。トライブレンドTシャツは、綿とポリエステル、レーヨンの3種類で作られた混紡素材です。それぞれの素材のメリットをうまくかけ合わせながら、デメリットも補い合う特徴があるので、よく利用されています。

2.Tシャツの代表的な編み方について

では、Tシャツの代表的な編み方をご紹介していきます。Tシャツに使用される生地は、「編み方」が変われば見た目や風合いの違いはもちろん、着用感や機能性が変わるので、オリジナルプリントTシャツ作成でも大切なポイントです。

編み方ごとの特徴や長所などを知り、着用シーンや用途に合った生地をお選びください。

▶天竺(てんじく)編み

Tシャツの生地で定番の生地が、天竺(てんじく)編みです。平編やメリヤス編とも呼ばれています。

天竺編みは、表の編み目は縦方向になり、裏の網目は半円形になっています。そのため、表と裏が別の見た目をしており、区別しやすいのが特徴です。横に伸縮する力が大きい(伸縮性が高い)ため、多くのTシャツで天竺編みが採用されています。また、天竺編みで編まれた生地は軽量で、適度な通気性と耐久性があります。

▶鹿の子編み

鹿の子編みは、ポロシャツの生地で使用されている定番の生地です。生地の表面が凸凹していて、他の編み方と比べて生地が肌に触れる部分が少ないため、スポーツウェアとしても採用されています。横方向への伸縮性は少ないものの、通気性や吸湿速乾性に優れていることから、暑い時期でもべたつかず、さらっと涼しさを感じられる着心地が魅力です。

▶フライス編み

伸縮性に優れたTシャツ生地をお探しなら、フライス編みを使用した生地がおすすめです。別名で「ゴム編み」や「リブ編み」と呼ばれるフライス編みは、横に伸びる力に優れています。特徴を活かして、体の湾曲にフィットするレディースウェアやインナー、スポーツウェアなど幅広く利用されています。

特徴は、生地の表面に縦方向のはっきりとした筋が入っていて、表裏ともに編み目が同じところです。高い伸縮性により体のラインにほどよくフィットしますが、締め付けの心配がないので着心地が良さに定評があります。

▶スムース編み

別名「インターロック編み」とも呼ばれるスムース編みは、ちょうどいい厚みで、なめらかな肌触りが特徴の生地です。見た目は、2つのゴム編みが裏合わせになっていることで、表と裏両面が表地に見えるようになっています。

伸縮性に優れたスムース編みは、編み目が凝縮されているので横方向への伸びが少なく、型崩れしにくくなっています。

▶ワッフル編

凸凹の編み目がワッフルに見えるため、「ワッフル編み」と呼ばれているこの編み方は、肌に直接触れる面積が少ないため、さらっとした肌触りと着心地が特徴です。また、高い伸縮性と保温性を兼ね備えており、気温の低く肌寒い時期におすすめです。

▶リバーシブルメッシュ

「リバーシブル鹿の子」とも呼ばれるリバーシブルメッシュは、片面は天竺編み、もう片面が変形組織のメッシュになっている生地です。通気性が高く、かつ吸水性があり速乾性に優れていることから、ドライTシャツの定番として使用されています。

▶ハニカムメッシュ

蜂の巣が名前の由来になっているハニカムメッシュ。凸凹の編み目が立体的になっているのが特徴です。

生地は厚めで汗を吸いやすいのに対し、通気性と速乾性に優れていてさらっと爽快感のある肌触りと着心地が続きます。真夏によく着られるようなTシャツやポロシャツなどの衣類だけでなく、枕カバー(夏用)やマット、スリッパなどの日用品にも使用されています。

▶裏毛編み

「パイル」や「裏パイル」とも呼ばれる裏毛編みは、異なる糸を用いて編み上げられます。表は表糸を用いて天竺編みの編み目と同じ外観で、裏はパイル上に編み込むことでタオルのような質感になるのが特徴です。

吸湿性や保温性に優れたているので、スウェットパンツやパーカーなどに幅広く使われる編み方です。

▶裏起毛編み

裏毛編みで編み込んだ裏パイルを特殊な加工で起毛させる編み方を、裏起毛編みといいます。「裏起毛パーカー」や「裏起毛スウェット」という単語に聞き馴染みがある人も多いのではないでしょうか。

太い糸を起毛させることで、生地の表面がやわらかく、空気を含みやすいので保温性が高い特徴があります。そのため、冬場の寒い時期に着用するアイテムに用いられることが多いです。

▶ポリエステルメッシュ

ポリエステル100%のポリエステルメッシュにより編まれた生地は、優れた通気性が特徴です。生地は薄めで軽量なので、スポーツ用のウェアやユニフォーム、クラスTシャツや屋外イベント用としても人気です。

生地の表面が凸凹した質感になるため、肌触りの良さも魅力の生地となっています。

▶ダブルフェイスメッシュ

ダブルフェイスメッシュは、表がフラットで、裏がポリエステル100%メッシュの生地です。吸汗速乾に優れ、軽量で通気性に優れていることが特徴で、きていて不快感のない、快適さを持続できる生地です。

▶ダブルフェイス

表はポリエステル、裏は綿というように、2種類の素材を編み込んだ生地をダブルフェイスといいます。ポリエステルの性質である乾きの速さと、綿の肌触りのよさを持ちあわせ、それぞれの長所が活かされているのが特徴です。

3.生地の厚みについて

最後に、生地の厚みについてご説明します。

生地の厚みは、基本的に「オンス」という単位で表されます。オンスは本来、生地の重さを表す単位ですが、Tシャツをはじめとした衣類の厚さを表す単位としても使用されることが多いです。そのため、Tシャツの厚みはオンスを確認すればある程度把握できます。オンスの数値が高くなるほど重くなり、比例して生地も厚くなります。

一般的なTシャツは、「5〜6オンス」くらいです。一方、クラスTシャツや夏場に活躍するような薄手のイベントTシャツでは「3〜5オンス」が用いられ、厚手で型崩れしにくくインナーの透けにくいTシャツには「6オンス以上」が用いられることが多くなっています。

Tシャツの用途に合わせ、どのくらいの厚みが最適か、オンスについても検討してみてください。

4.Tシャツの用途にあった生地や編み方を選ぼう

いかがでしょうか。Tシャツの生地から、編み方・厚さについて解説してきました。

Tシャツの生地が綿なのか、ポリエステルなのか、混紡素材なのかで、肌触りや機能性が変化します。また、生地の種類だけでなく、編み方や厚みによっても、Tシャツ生地の風合いや着心地、機能性などが大きく変わります。

オリジナルプリントTシャツを作成する目的や用途、着用シーンなどに合わせて最適な生地をお選びください。

オリジナルプリントTシャツ作成のプリズマでは、Tシャツアイテムからプリントするデザイン、プリントの手法、インクの種類まで自由にお選びいただける完全オーダーメイドのTシャツをお作りいただけます。

はじめてオリジナルTシャツを製作するにあたり、「快適に過ごせる着心地の良いTシャツを作りたいけど、どの生地を選んだら良いのかわからない…」というときは、今回紹介した内容を参考にしていただき、疑問点があればお気軽に弊社までお問い合わせください。