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モワレ, モアレ(MOIRE)

規則正しく並んだ、線同士、線と点、点同士が重なったときに意図しない縞模様やまだら模様が生じることがあります。これはモワレ(フランス語起源)呼ばれシルクのみならず印刷業界全体に存在するトラブルです。干渉縞とも呼ばれます。モワレが発生した印刷物は非常に醜いのでぜひ避けたい現象です。

モノクロ原稿のモワレの原因

印刷物をスキャンして原稿として使用することがあると思います。網点を正しく表現するには網の形状や線数、シルクの版のメッシュに適切な網の角度等が必要です。ところがすでに網がかかっている原稿には網をかけなおすことができません。単なるモロクロ2階調の原稿でしかありませんが網掛になっているのでモワレを起こす可能性は高いです。たまたま出ないこともありますがそれは幸運なケースです。

4色分解のモワレ

現在Tシャツプリントを4色分解で行うということがまれになってきています。これは白生地にフルカラーで簡単にプリントが可能なインクジェットプリントの台頭が理由です。それでも大量印刷の場合にはシルクのほうが安く、早いことがありますのでシルクの4色分解がなくなってしまったわけではありません。4色分解の網掛の手順も基本はグレースケールと同じですが、異なる点はCYMKそれぞれに適切な網の角度を設定する必要がある点です。それを間違わなけれがモワレは基本的に起こりません。今後さらにインクジェットに移行していくことを考えると今後出会うことはないかもわかりません。

生地の目とのモワレ

Tシャツプリンで厄介なのは網点の設定、作成した版が適切でも生地の目と干渉を起こす場合があることです。これが発生した場合どういったメカニズムでモワレになっているのがを特定することが難しく、スクリーンメッシュや網の線数を変えたりしてモワレにならない設定を見つけるしかありません。

網掛とは関係のないモワレ

Tシャツや繊維の印刷業界特有のモワレとして繊維の組織と、網ではないベタのプリントがモワレを起こすことが比較的よくあります。ラバープリントよりも顔料プリントで発生している印象があります。理由は正確にはわかりませんがおそらく、生地の目とスクリーンのメッシュや紗張りの角度が干渉すると考えられます。天竺生地のTシャツで発生することもよくありますし平織りの布帛でも起こります。平織りのほうが起きやすい印象があります。この場合も解決方法はスクリーンメッシュや紗張角度を替えてみるということになります。

モワレを防ぐには

モワレの発生を防ぐにはすでに網のかかった原稿でのご入稿を避けていただくことです。網掛の状態を確認するにはフォトショップでの作業が必要になりますがあくまで見た目の確認にとどめていただき、ご入稿はグレースケールでお願いします。そのうえで何線の網掛けとご指定ください。円形以外の特殊な網掛は弊社でも実績がほぼなく、もしご希望の場合は申し訳ありませんが挑戦することになります。その他生地の目とスクリーンメッシュともモワレについては弊社で解決する問題ですのでお客様で何か注意していただくことは特にありません。