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コラム No.8

暗闇で反射するリフレクタープリントの オリジナルTシャツ

リフレクターとは反射、もしくは反射板の事を指します。夜間車両を運転している際に道路標識がヘッドライトに反射して浮き上がって見えるようにに工夫されています。あの効果が再帰反射です。世の中には自転車の反射板、高速道路の反射板、工事の作業着に使用されている反射テープ等、再帰反射と呼ばれているアイテムが様々存在しますがTシャツのプリントにも再帰反射が存在します。

リフレクタープリントのメカニズム

正反射に近い箔プリントの反射やラメプリントの乱反射は入射角に対して対称に反射します。これに対してガラスビーズを用いた再帰反射は入射角とほぼ同じ方向に反射します。下図でご覧いただけますように光源から発する光の方向とと同じ方向に視線がある場合に初めて光って見えます。これが暗闇で浮き出すように光るリフレクターの原理となります。Tシャツでリフレクタープリントを行うには数種類の方法があります。以下その説明となります。

リフレクタープリントのメカニズム

ビーズ練りこみインクを使用するリフレクタープリント

最もシンプルな手法で、微細なガラスビーズを練りこんだプラスティゾルベースのインクを使用します。一般的な#80から#120程度のスクリーン版を使用してラバープリント同様にプリントを行い、熱重合でインクをキュアさせます。通常のラバーインク等とは異なりビーズは粒状ですのでスクリーンを通過しにくく、細かいデザインの表現には限界があります。再帰反射はビーズがフラットに並んでいるほど反射の効率がよくなりますが、練りこみ式ではビーズが重なってインクの層を形成するため反射率がよいとは言えません。

ビーズ練りこみインクを使用するリフレクタープリントの構造

光っていないときの見た目は地味で、よく言えば落ち着いたプリントになります。しかしながら、これはこれで一つの手法として一般的に使用されています。リフレクタープリントでは最も低価格に仕上がる手法です。この手法の具体的な加工事例はCOLLECTION_0965でご確認いただけます。

ビーズ練りこみインクを使用するリフレクタープリント

リフレクターは黒Tシャツに使用されることが大半ですが他のカラーにも使用可能ですし、夜間でないと反射しないわけでもありません。同じインクを白生地に使用した加工事例がCOLLECTION _0923でご確認いただけます。

ビーズ練りこみインクを使用するリフレクタープリント2

転写で作成するカラーリフレクタープリント

カラーリフレクターはシルクプリントを用いた転写の手法です。ラバープリントにガラスビーズがトッピングされた構造の再帰反射になります。表面はガラスビーズですがラバープリントが反射の受け皿になりますのでシルバーの再帰に比べると反射率は高くありません。新しく引かれた道路の白線は車のライトを反射して見えると思いますが、白い塗料の上にガラスビーズが振りかけられていますのでカラーリフレクターと全く同じ仕組みになります。白以外にもカラフルなリフレクターが可能で、色見本も用意がありますが、色によってはあまり光らない場合もあると思われます。実績の無い色についてはテストを行う必要があります。カラーリフレクターの加工事例はコレクション_0329でご確認いただけます。

カッティングシートを使用するリフレクター

カッティングシートはショップのウィンドーディスプレイやステッカーに使用されますが、Tシャツ用のカッティングシートも存在しまず。一般的なカッティングシートと異なる点は裏面が粘着ではなく熱溶解型の樹脂がコーティングされていることです。Tシャツ用に様々なカッティングシートがありますがリフレクターのカッティングシートも存在します。リフレクターのカッティングシートは下段のような構造になっています。

カッティングシートを使用するリフレクターの構造

ポリエステルのフィルムから上をカッティングプロッターでカット、不要な部分を除去し、アプリケーションフィルムと呼ばれる耐熱性粘着シートに移します。熱圧着を行い、アプリケーションフィルムを除去します。仕上がりの構造は転着リフレクタート全く同じです。輝度は非常に高く、転着リフレクタープリントに迫るクオリティーです。難点は他のカッティングシート同様細かなデザインのカットに限界があることです。文字の羅列等のないシンプルなデザインであれば選択肢となります。価格的には転着リフレクターのほうが安くなりますが、この手法の大きなメリットとしてナイロンやポリエステルの撥水布にも(品番によりますが)接着するという点が挙げれます。

カッティングシートを使用するリフレクターの構造2

ふりかけ式のリフレクタープリント(ビーズプリント)

ビーズプリントとも呼ばれますが構造は再帰反射です。他のリフレクタープリントと異なる点は大粒のガラス玉を使用する点です。シルクで厚膜の下引き層をシルクでプリントし、ガラス玉を振りかけます。ガラス玉は0.5mm、1.0mmの2種類があります。個性的な外観で再帰プリントでなくビーズプリントト呼ばれる所以です。下引き層は様々な色が使用できますがラメを使用すると再帰の効果が高くなります。白い再帰反射等も可能です。厚膜プリントでガラス玉も大きいためプリントは比較的分厚く、硬い仕上がりになりますのでスウェットやエコバッグに適した加工なります。

ふりかけ式のリフレクタープリント(ビーズプリント)1

ふりかけ式のリフレクタープリント(ビーズプリント)2

この手法の具体的な加工事例はCOLLECTION_0924でご確認いただけます。

リフレクターのカッティング転写

プリンタブル転写メディアであるカッティング転写は白やメタリックが一般的ですがリフレクターのシートも存在します。リフレクターシートにソルベントインクジェットでフルカラー印刷を行い、カット、ピール、熱圧着を行います。フルカラーで印刷するということ以外はカッティングシートと事情は同じで細かいデザインには向きません。カラー印刷をトッピングできることで希少でオリジナルなプリントが実現可能です。ビーズ層の上に印刷がトッピングされますのでその分再帰の効果は弱くなりますが充分反射します。

リフレクターのカッティング転写1

この手法の具体的な加工事例はCOLLECTION_0968でご確認いただけます。

リフレクターのカッティング転写2

リフレクターのステッカー

Tシャツ以外にリフレクターのステッカーの取り扱いもあります。

リフレクターのステッカー

リフレクターステッカーの詳細はオリジナル反射(リフレクター)ステッカー作成でご確認いただけます。

まとめ

ご覧いただいたように様々なリフレクタープリントの手法が存在するということは、人気のある手法であるということにほかなりません。オリジナルTシャツを継続的に作成していく過程で、少し変わった手法を取り入れたい場合にリフレクターは有力な選択肢になる事請け合いです。