用語、技術解説索引-M

Mで始まる用語や技術の解説です

Migration(マイグレイション)、migrate(マイグレイト)

  • 主にポリエステルを染着している分散染料が昇華しプリントインクに移染する現象を言います。
  • 日本語では「昇華」もしくは「ブリード」と呼ばれています。以下、「昇華」として説明させていただきます。たとえば黒生地に白をプリントしたものに昇華が起きるとインクはグレーに変色します。「黒生地に白プリント」の場合白度が重要ですのでグレーに変色することは当然望ましくありません。昇華はほとんどの場合、高熱をかけないことで解決が可能ですがプラスティティゾルは熱硬化型のインクですので高熱をかけることが必須となります。生地色とプリントカラーの兼ね合いによっては昇華が起きていても見た目にはわかりませんが特に「黒生地に白プリント」については厄介な問題で、昇華を防ぐための下引き層を施す手法がありますが件戦ではありません。昇華防止タイプのプラスティゾルも存在しますがこれも完全ではありません。一方水性ラバーインクは低温で硬化させることが可能です。すなわちポリエステルに白をシルクでプリントするには水性ラバーが適しているということになります。
  • インクジェットについてもプリント後に高熱で乾燥する必要があり、ポリエステルにプリントした場合ほぼ確実に昇華を起こします。業界では現在この問題を解決することが課題になっており、将来的には解決されると見込まれていますが、現時点で最も有効な手段はカチオン染料で染められたポリエステル素材を採用することです。カチオン染による品番はまだ多くありませんがユナイテッドアスレ5088ユナイテッドアスレ5089ユナイテッドアスレ5090が該当します。
  • 熱転写についても当然ですが熱をかける必要があります。通常150-160度の熱が必要ですが130度以下で接着可能なメディアも登場しつつありカッティングシートやカッティング転写についてはある程度対応可能になってきています。