絵を見る人にちゃんとのめり込んで欲しいなら、恥を捨てて描きましょう。

漫画家墨佳遼

2016.12.22 THU

フリーランスとして独立する前は、カプコンの『モンスターハンター』シリーズのモンスターデザインを担当していたというイラストレーター、漫画家の墨佳遼さん。

今回は、会社に勤める立場でデザインをしていた経験が、一人で活動する際にどのように役立ったのか、さらには『モンスターハンター』シリーズをデザインしていた時のエピソードなどの話をうかがいました。

墨佳遼さん写真

--カプコンでモンハンシリーズのモンスターデザインをされていたんですね。

そうですね。もともと絵を描くことが好きで、なんとか絵を描くことで食べていきたいと思っていました。でも自分には独立してやっていく実力も社会経験がないことも分かっていて……。

まずはモノ作りする現場を経験できる会社に絶対就職しようと考えて、描くことも努力次第で仕事に出来るかなと、ゲーム系の専門学校に入学してカプコンに3Dモデラーとして就職しました。

あの頃は絵を描いて生きていける道なら何でも良かった。でも絵を描くだけの経験しかないのも怖くて、自分を広げたくて社会に出て、モノを作れる会社ならどんなポジションでも何でもやってやろう!と言う気持ちでした。

でも、結果的に恵まれた環境で仕事させてもらえたと思っています。

--それでもカプコンを退社して、フリーランスとして仕事を始められました。

カプコンでは最終的にモンスターの絵しか求められなくなりました、3Dモデルも作っていたので負荷も大きくなりました。

独立前は会社の休日に個人の活動もしていて、そこではさまざまな絵を描けるし求められます。
多種多様な依頼が舞い込むようになって、色々な絵を描きたいという想いが強くなったんです。

--フリーランスになって苦労はありますか。

描くことってなんだろう?という悩みがずっとつきまとっていました。

私はイラストレーターや漫画家といった肩書きが目標になったことは一度もなく、描いていれば幸せ。それだけに、会社勤めのままで良かったんじゃないか?と悩みました。

その答えを見い出せたのが、漫画『人馬』なんです。

--漫画『人馬』が、進むべき道しるべになったんですね。

昔、絵が漫画向きじゃないと言われたことがあって、漫画の道は諦めていました。でも、依頼が来て描いてみたら「これだ!」って。

私が本当にやりたかったのは、絵を描くことじゃなくて、キャラクターを動かしたり物語を作ること。それらを絵という手段で伝えたいんだ、と。

--モンハンシリーズに携わっていた頃の経験は役立っていますか?

カプコンでもモンスターデザインができる人は中々いません。なぜならキャラクターに背景を付けて描くことができる人が少ない。

モンスターを描いている時、言われたオーダーをただ描く、のではなく、こういった場所で暮らしているからこんな鱗、こんな形状……といった具合に、設定やストーリーをモンスターにしっかり反映させることを意識してそこに在るべくして在る形を心掛けていました。

この経験が漫画を描く時に役立っています。

--絵やキャラクターを描く時に大切にしていることはなんでしょうか?

例えば、キャラクターの感情なら、顔の表情や、体の表現で伝えたい感情や空気感が伝わるか、など。
キャラクターデザインは単なるお絵かきではなくてコミュニケーションだと思っています。
伝えてこそ、伝わってこそなんです。

特にモンハンシリーズのように多くの人が関わるゲームでは、モンスターデザインも突進タイプなのでこの形状、前足で攻撃してくるタイプなのでこのデザイン……といった具合に、ひと目見て分かる上になぜそういう形状なのかを論理的に説明できないとOKが出ませんでした。

--そうした経験が『人馬』の制作に役立っているんですね。

『人馬』はファンタジー漫画なのですが、いかにファンタジーに見えないようにするかがひとつのテーマで、人馬の動きや重心移動の表現に違和感が出ないよう気をつけています。

公開することはありませんが、実は人馬の歴史や成り立ち、骨格や内蔵配置などもおおよそ決めてあって、編集さんとは共有しています。

--作画環境について教えてください。

ネームの段階からフルデジタルで、今は液晶タブレットを使っています。板タブでは線画がうまく描けなくて……。

機材にお金を惜しんでいては良い作品は描けないと思っているので、機材にはお金を惜しないようにしています。最近は外出先でネームを描くのにiPadも使用したりしています。

--今後やってみたいジャンルの仕事はありますか?

描かせてもらえるなら何でも!

昔からですが、絵が描ける機会があれば何でも挑戦したい。逆に、自由に好きな絵を描いてください、という依頼の方が困ってしまいますね。

これもご依頼をいただいたから挑戦するのですが、台湾で専門学校の講師をします。その間は日本と台湾を行き来しながら、他の仕事も対応する予定です。

--プリズマのサービスをご覧になっていかがでしょうか?

全面プリントが面白そう!

過去に何回かTシャツを作りましたが、胸部分しかプリントできませんでした。背面や横にも描けるので、前後でつながった絵をプリントしたいですね。

--最後に絵を描く仕事を目指す人にアドバイスをお願いします。

絵を描く時は、恥を捨てることでしょうか(笑)

カッコ良いと思うものは、全力でカッコ良く描けば良いんです。恥を捨て、これが俺が思う究極の美なのだ!と描ききれば、伝えたい想いが伝わる人が出てきますから。

描く人が恥を捨てきれずに描いてしまうと、それが絵を通して見る人に伝わり、見る人がもっと恥ずかしくなってしまいます。

絵を見る人にちゃんとのめり込んで欲しいなら、恥を捨てて描きましょう。

Tシャツプレゼント企画

墨佳遼さんのイラストを使用したプリズマ特製Tシャツをプレゼント!

今回インタビューさせていただきました墨佳遼さんが作成されたイラストを使用し、プリズマでプリントしたTシャツ メンズLサイズを5名様にプレゼントさせていただきます。

応募方法は、プリズマのTwitterアカウントをフォローしてツイートするだけ。どしどしご応募くださいませ。

Tシャツプレゼント企画

※プレゼント応募は終了しました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

応募期間 2016年12月22日(木)~2016年12月28日(水)
賞品・当選者数 墨佳遼さん作成イラスト使用の特製Tシャツ Lサイズを5名様
応募方法

①プリズマのアカウントをフォロー

②@prisma_creativeにツイートしてください。

抽選と発表 応募期間終了後に厳正な抽選を行い、当選ユーザー様に送付先情報等を確認するダイレクトメッセージをお送りします(取得した情報は本賞品送付用途以外には使用いたしません)。
なお、送付先は国内に限らせていただきます。発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

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