コラム No.13
オリジナルTシャツを作るときに注意したい著作権や肖像権について

オリジナルTシャツを作るときに注意したい著作権や肖像権について

Tシャツプリントは、自分の好きなデザインを使って簡単にお気に入りの1枚を制作できるサービスです。プライベート用で着たり、学校の行事や企業のイベントで着たりと、Tシャツプリントはさまざまなシーンで活用されています。
オリジナルTシャツをせっかく作成するなら、「かっこよくてオシャレなデザインをプリントしたい!」「周りが羨むようなデザインにしたい!」そう思い、ファッション雑誌やネットにある素材を参考にデザインを作成される方も多いですが、そこで気をつけなければならないのが、今回紹介する「著作権や肖像権」です。
ネットから見つけた素材をそのまま使ってオリジナルTシャツを制作すると、著作権や肖像権の侵害に問われ、違反と判断された場合は多額の賠償金を支払わなければならなくなります。最高の1枚を完成させるためにも、制作にあたり知っておくべき権利についての理解を深め、著作権や肖像権に配慮した上でオリジナルTシャツ作りを楽しんでくださいね。
ここでは、オリジナルTシャツ作りをする際に注意したい著作権や肖像権について、オリジナルTシャツ作成時に気をつけたい著作権に関する注意事項について詳しく解説していきます。

オリジナルTシャツ制作における著作権と肖像権について

自分の中で考えたロゴや、独自のオリジナルデザインをTシャツにプリントする場合は問題ありませんが、他の人が権利を持つキャラクターやロゴ、写真などの素材を参考にオリジナルTシャツを制作する場合は「著作権」や「肖像権」の侵害にあたるため注意が必要です。
キャラクターやロゴマークなどを作成した企業や団体、個人が知的財産権を有している場合、それを著作権者の許可なくオリジナルTシャツとして使用すると知的財産権の侵害にあたります。オリジナルTシャツ制作業者では、知的財産権を侵害する内容のものか否かの調査を行っていないため、注文前に必ず権利者に利用の承諾を得てからご注文いただくことをお願いしています。
オリジナルTシャツにプリントした内容に関して、万が一、権利者との間で問題が生じた場合でも、制作業者では一切の責任を負いかねるため、どういったものが知的財産権の侵害に当たるのか、しっかり理解する必要があります。

著作権とは?

これからオリジナルTシャツを制作するときに、キャラクターやロゴを使おうと思っている人が、必ず理解しておきたいのが「著作権」についてです。
著作権は、著作物を創作した人、つまり著作者に与えられた権利で、著作者が創作した著作物を保護する権利のことです。著作権を有する著作権者は、自己の著作物をどのように利用するか、独占的に決めることができます。著作権者は著作物を書籍や雑誌へ投稿したり、著作物のキャラクターを使ってオリジナルグッズを制作したりと、著作物を自由に利用できます。

著作権の保護対象

著作権は、著作者の思想や感情による創造的な表現を保護の対象としています。著作権法では、文章・音楽・美術・建築・図形・映画・写真・プラグラムなどを保護の対象として挙げています。 オリジナルTシャツを制作するときに特に気をつけたい著作権の保護対象について、以下でまとめています。

・文章
著作者の思想や感情により表現された文章は著作物の対象となります。身近なところで言うと、学校で書いた作文や小論文なども書いた人に著作権がある著作物です。

・音楽
楽曲や歌詞は音楽の著作物として保護されています。好きな歌詞のフレーズを著作者の許可なくTシャツにプリントした場合は著作権法に違反します。楽曲の歌詞やタイトルを使いたいときは、その曲を管理しているレコード会社やアーティストの所属事務所などに使用許可をもらう必要があります。

・美術
絵画や彫刻など、色や形で作者の思想や感情を表現している美術作品は、著作権の保護対象となります。その他、マンガや各種イラストなども含まれます。著作権者の許可なく人気のマンガのキャラクターや、これらのイラストをモチーフに改変したものを使ってオリジナルTシャツを制作した場合は著作権の侵害にあたります。

・図形
著作権のある地図や図面は著作物として保護されています。例えば、ネットで検索した地図をそのままTシャツにプリントするのはNGですが、それらの地図を参考に自分で一から制作したオリジナルの地図であれば問題ないようです。設計図も図形や図表によって作者の思いが表現されているため、許可がなければ使えません。

・写真
人を撮影した写真や、風景を撮影した写真は、撮影者がその写真の著作者となります。著作権者を有する著作者の許可なく著作物である写真を使用することは著作権の侵害となります。最近はSNSに写真や画像をアップされることが多くなりましたが、いくら綺麗な写真だったとしても、著作権者に無断で写真や画像を使用してはいけません。

・映画
動画配信サービスやテレビなどでアップされた動画や映画は著作物として保護されています。動画サイトにアップされているコンテンツの一部を切り取ってTシャツにプリントするのも、著作権者から許可されていなければ著作権の侵害にあたります。

オリジナルTシャツ制作をするにあたり注意していただきたい著作権の対象は、文章や音楽、美術、図形、写真、映画などです。私たちは普段から、好きなアニメを観て楽しみ、好きなブランドの服を着ていまいますが、アニメに登場するキャラクターやブランドのロゴなどは、すべて作者の思想や感情を表現した著作物であり著作権法で保護されています。
著作者の著作物を保護する目的として定められている著作権法では、著作物であるキャラクターやロゴの複製、パロディとして改変するなど、著作権者に許可を得ないまま著作物を利用することは著作権法の侵害として、損害賠償や刑罰の対象となる場合があるとしています。
オリジナルTシャツを制作するにあたり、ネットからデザインのアイディアを探すこともあると思いますが、イラストや絵画、文章などの作品はどれもだれかの著作物であり、必ずその著作物を作成した著作者がいることを忘れてはいけません。
イラストやロゴなどの作者は、著作権により守られた権利により、第三者に利用を許可する場合は使用料として報酬を得ることもあります。作者は、著作物から得た正当な対価をもとに、次の新しい作品を生み出すことができ、それが日本の文化全体の発展につながっていくのです。

肖像権とは?

オリジナルTシャツを制作するときに、著作権同様に気をつけたいのが「肖像権」です。
肖像権とは、個人の肖像に対して発生する権利のことです。著作権は文章や絵など、ものに対しする権利ですが、肖像権は人に対する権利です。
個人の肖像を保護する肖像権は、テレビや映画などに出演している芸能人や俳優、それに歌手など有名人に関連してよく耳にしますが、一般の方の人格的権利を守るための権利でもあります。
例えば、大好きなアイドルの写真を本人はもちろん、所属事務所に許可なく使ってTシャツにプリントしてしまうと、肖像権の侵害にあたります。肖像権を保有する人にとっては、自身の肖像によって経済的な価値や利益が発生する場合があるため、肖像権の保有者は自身の肖像権をどこでどのように使うか決定する権利があるのです。
肖像権の問題は私たちの身近なところでも起こりやすい問題です。例えば、自分以外の人が写っている写真も、その人の許可がなければ使えないので、オリジナルTシャツにプリントすることはできません。
写真に限らず、有名人本人の許可なく勝手に似顔絵を描いた場合も肖像権の侵害にあたるので注意が必要です。アイドルなどの有名人は、自身の肖像権を保護するパブリシティ権を持っています。肖像権もパブリシティ権について定めた法律はまだ日本にはありませんが、その人の人格的権利として保護されるべきと考えられているため、許可なく利用した場合は似顔絵であっても損害賠償を求めて訴えられる可能性があります。

著作権や肖像権に関して訴訟になった場合

著作権侵害という法律違反となり、訴訟に発展した場合、10年以下の懲役、又は1000万以下の罰金を支払うことになります。肖像権やパブリシティ権に関する法律はありませんが、民事訴訟でプライバシーの侵害で訴えられる、損害賠償の責任を負う可能性があります。
弊社では、こうした著作権や肖像権に関するトラブルを未然に防止するため、お客様がプリントしようと思っているキャラクターやロゴマークなどが第三者の知的財産権を侵害することのないように、ご注文いただく前に予め権利を有する著作権者や企業、団体から承諾を得ていただきますようお願いしております。 弊社では、著作権や肖像権などの知的財産権を侵害するものか否かの調査は承っておりません。人物が写っている写真や画像をプリントする場合も、写真に写っている方の権利を侵害しないように、予めその写真の利用について同意を得ていただくようお願いいたしております。
しかし、過去にご注文いただいたプリント内容の中には、著作物の問題があることを弊社が認識せずプリントを行い、その後訴えらえるというケースも現実では存在しております。弊社では、プリント内容について、万が一、著作権や肖像権を保有する方との間で問題が生じた場合であっても、一切の責任を負いかねますので、予めご了承下さい。
プリント内容に関する表明および保障の内容に基づき、著作権者から弊社に対して差止請求や損害賠償が請求された場合は、これらによって生じた損害の賠償を注文者様に対して請求を行いますので、予めご了承頂けますようお願い申し上げます。
著作権のある著作物を著作権者の許可なしで無断利用すると、著作権の侵害となりますので十分にご注意ください。「個人利用ならこのイラストを使っても大丈夫なのでは?」「著作権者にバレないだろうから、大丈夫。」という軽い気持ちでオリジナルTシャツを作ってしまうと、先ほど紹介したように、著作者に知られて訴えられた場合は損害賠償を払うことになる可能性があります。
著作権侵害で訴えられて多額の損害賠償を支払ったケースもあるようなので、著作権のあるイラストやキャラクターをどうしてもオリジナルTシャツにプリントしたいときは、必ず著作権者や著作権を管理する企業や団体に許可をもらってからご注文ください。

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